“Volkshochschuleでドイツ語学習を”.

多くののビジネスマン、観光客で賑わうデュッセルドルフ中央駅。Volkshochschule Landeshauptstadt Düsseldorfは、その中央駅を東側に抜けたBertha-von-Suttner広場に位置する。

日本人にも馴染み深い自動車メーカー、フォルクスワーゲンの名にもある“Volks【読み:フォルクス】”という言葉は、ドイツ語で“市民の”という意味を持つ。つまり、Volkshochschule(以下、VHS)は市民の為の学校という訳だ。

VHSは、主に州や市によって運営される教育施設で、日本でいうところのカルチャースクールにあたる。VHS毎に語学、社会、文化、健康などをテーマに、様々なコースを提供している。信頼できる品質のプログラムを、手頃な値段で受講することが出来るのが最大の魅力だ。

Volkshochschule Landeshauptstadt Düsseldorfは1919年に設立され、Nordrhein-Westfalen州では最大の規模を誇る。1年間に提供するプログラム数はおよそ5000件。その合計時間数は約125,000時間、参加者数は約60,000人にも及ぶ。

実際にVHSを覗いてみよう。建物の入り口を過ぎると、まず目に入るのが、各プログラムを冊子やリーフレットで紹介する情報コーナー。

プログラムは学期毎で申し込むコースの他に、1回または数回で開催されるセミナー形式、夏休みや秋休みなどの休暇中に開催されるものもある。対象は子供向けから家族一緒に参加できるもの、また学生や高齢者向けなど、年齢や性別を問わず、様々な人を対象としている。

最も多くの日本人が参加しているのが、ドイツ語プログラムだろう。外国人向けドイツ語プログラム(Deutsch als Fremdsprache)は春からと秋からの2学期制。1つのコースは2ヶ月程のため、各学期内で前半と後半の2つのコースを受講することができる。1コースの値段はおよそ310€(2017年10月現在)。

ヨーロッパ言語共通参照枠に基づくA1からC2のレベル分けがなされ、1つのコースで各レベルの半分(A1の前半を意味するA1.1や、A1の後半を意味するA1.2等)を学ぶ。1学期2コースを受講した場合、それぞれのレベルを学びきることのできる進度だ。

コース詳細や開講時期は、学期が開始する1~2ヶ月前に発行される冊子にまとめられており、前述の情報コーナーに置かれている。受講を希望する人は、まずは入口を入った左奥のホールで開催されるミニテストでレベルを確認する。その場では、テスト結果をもとに、希望の曜日や時間、授業の頻度などから最適なコースを提案してもらえる。

支払方法は口座引き落としが一般的だが、現金払いも可能。入口右側のKasseか、ドイツ式2階のオフィスで申し込みを済ませたら、あとは授業初日に指定された教室に向かうだけ。教室は、入口ホールの奥にあるエレベーターから。

教科書は一般に発売されているテキストから、それぞれの講師が指定したものを購入して持参する。指定のテキストは前述の冊子にも記載されている。

授業初日、少しの緊張を胸に教室へ向かうと、時間前に集まっているのは日本人ばかりのように見える。教室が開いて少し経つと、パラパラと生徒が入ってきて、ドイツらしい国際色豊かなレッスンルームが出来上がる。

年齢も国籍も置かれた状況も違う、全ての人々に開かれた学校。そして、興味を分かち合う生徒同士だけでなく、教育的質の高い講師陣もあたたかく、またしっかりとした指導で学習をサポートしてくれる。VHSで、共に学んでみてはいかがだろうか。

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